◆先に「はじめに」という項目をお読みいただきますとより理解が増すと思われますが、全体的に「思いつき先行」でやっておりますので、辻褄なんかは気にしないでいただけるとありがたいです。この世はすべて「インスピレーション」が大事です(悪く言えば「行き当たりばったり」)。黙らっしゃい。
さて。
日頃、初対面の方からも「…失礼ですが、村上さんって自分のことしか考えていませんよね?」と言われてしまうほど自分のことしか考えていない僕が、「何かと何かを繋げる」という仲人的な行為を始めようと思ったのは、残念ですがやはり自分本位での発想でした。
僕の中で「ブロガー」と言えば、しょこなんとか☆やら、なんとかたん☆やら、しょこなんとかたん☆ではなくて、プロダクトデザイナーとしてのめざましいご活躍ぶりのみならず、Informationでも力強い言葉を伝えておられる秋田道夫たん☆(以下、秋田先生)です。
ここに紡がれる言葉には目からウロコが落ちたことがどれほどあったか知れません。正直、プロダクトデザインを含めたデザインについてはよくわかりません。だけど、そんなことがわからなくとも、むしろ、わからない人にもわかるように書かれているからこそ、山奥で野草を齧りながら飢えをしのいでいる僕のような人間にも言葉に込められた気持が届くのです。なんたって「d
long life design」の最初の連載が「中学生のためのプロダクトデザイン入門」ですから。やさしいにもほどがある。中学生って、アレよ。あの、月曜日になったら少年ジャンプ読んで、水曜になったら少年マガジン読んで、金曜の夜は日本テレビ系列で放送されるジブリのアニメを楽しみにしてる生き物ですよ?あの、バレンタインデーに希望のカケラもない心持ちで登校したら女子に呼ばれ、まんざらでもない顔ぶらさげて近寄ったら「○○君に渡して欲しいんだけど…」って言われる、あの生き物ですよ?って、16年前の僕、超残念!そしてその後16年間も以下同文。商店街のクジで言ったらポケットティッシュ、ポケットティッシュ、ポケットティッシュー、みたいな人生。あは、あははー。可笑しいね、涙って枯れないんだぁ。
ま、それはいいとして。
そんな秋田先生を先生とお呼びするにはワケがあります。先生は本業、ブログに加えてご自身の手で広く一般に門戸を開いた勉強会まで催しておられ、そこへ僕も何度か参加させていただいたことが縁でお呼びするようになりました。
そこでの先生のお話の中に「僕自身は黒装束に身を包んだ黒衣です。僕が見て欲しいのは僕の姿ではなく、操ったスポットライトが照らしている場所です」という言葉があり、なんかわかんないけどすごいなぁと印象に残りました。
◆少しだけ話は飛びます。
その、秋田先生が催された勉強会「form room」で、木の椅子やテーブルを作っておられる方(参照リンクちいさな木の工房だより)とお知り合いになりました。
その方とお話していると、昔、木工家としての修行時代に挫けそうになったことがあるそうです。木工家として尊敬する人の下で修行をしているうちに、師の人間臭いところが目について、知れば知るほど尊敬できなくなったのだとか。
「なんだかいろんなことがイヤになったその時、『師を見るな。師が見ているものを見よ』という言葉に出会って目が覚めた」という話を聞いて、先ほどの秋田先生の言葉に通ずるものがあるなぁと思いました。
◆注目すべきは製品をデザインしたご自分ではなく、自身の手がけられた製品や、その製品が収まった先にある生活者自身の暮らしだと言って、いつも誰かの足もとを照らしておられる方がいる。
別の場所では自身の経験から師を見るのではなく、師の意識をトレースするためにその視線の先を見ようと思った方がいる。
お二人は立場が違えば環境も違う。けれども僕にはなぜか「同じもの」を見ているように思えたのです。
転じて、もしかしたら僕にも「それ」が見えるのかもしれない、と思うようになりました。極端に言えば、人間だれひとりとして同じ立場、同じ環境、同じ場所から眺めることはできません。けれど、「それ」を見ることはその人次第でどこからでもできるのかもしれません。
調べてみると「師を見るな。師が見ているものを見よ」という言葉は世阿弥という人が記した能の理論書に記されているとのことでした。600年も昔の人も「それ」を見ていたのかと思うと、なんだかわくわくしてきませんか。
◆しかし、どうやったら「それ」が見えるようになるのかがわからない。ぜんぜん、わからない。だもんで恥ずかしげもなく物真似をしてみました。
先生が「form room」という場で、人と人、言葉と言葉を繋げてくださったように、スケールは小さいながら僕もサイトとサイト、言葉と言葉を繋げているうちに、何か見えてくるものがあるのではないかとたくらんで。
この行為が何を意味しているのかはわからないのだけれど、「工夫の余地」がたくさんある感じは気に入っているので、どんどんやり直しながら楽しくやっていきたいと考えています。